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子宮筋腫と生理が来ないことの関係

生理がこない理由には、さまざまな原因が考えられます。ストレスや過度なダイエット、ホルモンバランスの乱れ、そして子宮筋腫のようになんらかの疾患が原因の場合も。

ここでは、生理が遅れたりこなかったりする原因を調べて項目ごとにまとめているので、参考にしてみてください。これまで順調だった生理周期に乱れが生じたら、病院受診も視野に入れましょう。

生理が来ない・遅れる原因

妊娠

生理が来ない場合「妊娠しているかも…」と考える方も多いのではないでしょうか。妊娠すると生理がストップすることから、妊娠が原因と考えることは自然なことです。

女性の体は排卵に合わせて子宮内膜を厚くし、受精した場合に備えます。赤ちゃんを育てるためのベッドの役割をする子宮内膜は通常1mm程度の厚さから10mm以上に。着床に向けての準備を月に1回行います。しかし卵子が受精しなかった場合は、準備した子宮内膜が必要なくなるため、はがれて出血とともに排出されます。これが生理です。妊娠すると子宮内膜がはがれないので、出血が起こらず生理がきません。

また生理が来ないのに腹痛があるという方も、妊娠の可能性が。赤ちゃんが成長しやすいように子宮が大きくなろうとするため、腹痛が起こると考えられています。ほかにも、「着床痛」という受精卵が子宮内膜に着床するときに起こる痛みもあるようです。妊娠しているのかどうかは、生理予定日を1週間過ぎた後に市販の妊娠検査薬を使用して確認できます。妊娠検査薬では、正常な妊娠かどうか分かりません。母体に影響が出る子宮外妊娠もありますので、妊娠初期に確認しましょう。

ストレス

生理がこない理由のひとつとして考えられるのが「ストレス」です。仕事やプライベートで強いストレスを受けたり、心配しすぎたりすると体はダメージを受けます。引っ越しのように生活環境が大きく変わることもストレスの要因になるそうです。長期間ストレスを感じ続けると、自律神経が乱れる原因に。自律神経が乱れてしまうと、体内時計が正常に機能しなくなり、体調に変化が表れます。黄体ホルモンの分泌量も乱れてしまうため「月経不順」や「無月経」といった症状が発生するのです。

生理を起こす女性ホルモンの1つである黄体ホルモン(プロゲステロン)は、自律神経の影響を強く受けます。さらに卵巣に命令を出す脳の視床下部や下垂体も強いストレスに影響を受けるため、卵巣に対して女性ホルモンを出す指令が出せません。そうなると生理を起こせなくなります。これまで順調に生理がきていた女性なら、ストレスや生活の変化をチェックしてみてください。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れが生理がこない理由になることも。

生理周期は「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の2つの女性ホルモンが交互に分泌されることで起こります。女性ホルモンは月経周期や妊娠・出産をコントロールしており、脳が指令を出すことで卵巣から分泌されるホルモンです。2つのホルモン分泌のバランスが崩れると生理周期が乱れてしまい、生理が遅れることがあります。

女性ホルモンの分泌が低下してしまう原因はさまざま。卵巣自体に問題があったり、女性ホルモンの分泌を促す役割である脳の機能に問題があったり、甲状腺ホルモンの過不足が卵巣の働きを妨げていることもあります。疲れや冷え、不規則な食事、生活習慣の乱れ、病気、加齢などは卵巣の正常な働きに悪影響を及ぼす要素。女性ホルモンの分泌が少なくなり、生理を起こすことができなくなってしまうのです。

無理なダイエット

過度なダイエットをすると、月経周期が不安定になったり生理が止まったりすることがあります。体重が急激に減少すると体に悪影響を及ぼすため、生理が来なくなる原因のひとつに。

人間の体は生命を維持するためにさまざまな臓器が働いており、なかでも心臓や脳は優先的に栄養が送られます。そのため子宮や卵巣などの生殖機能へのエネルギー補給は後回しになり、無月経が起こるのです。女性ホルモンの「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」は、心身ともに衰弱している状態では正常に分泌できず不安定に。排卵されなくなったり黄体を形成するのに時間がかかったりして、生理不順が引き起こされます。

1ヵ月の間に体重の5%以上減量するのはNG。生理が止まりやすいと言われています。また、適正体重の範囲内に抑えましょう。適正体重は「身長(m)×身長(m)×22」で求めることができます。その体重から5kg以内の差を保ちましょう。

婦人科系疾患

生理がこない場合、婦人科系疾患が原因であることも。ストレスやダイエットなどが原因でないときには、なんらかの病気の可能性も考慮しましょう。いくつか例をご紹介します。

子宮内膜症

子宮内膜症は30~40代の女性に多く見られる子宮の病気。子宮内膜とは子宮の内側を覆う組織のことを指し、月経周期に応じてだんだんと厚くなります。月経がはじまると剥がれ落ち、体外へ排出されるものです。子宮内膜症は、子宮内膜が子宮の内側以外(卵巣や卵管、膣など)にできる病気。子宮の内側以外にできた内膜も厚くなり出血しますが、排出できないため体内に溜まってしまいます。

卵巣機能不全

卵巣の機能低下によって卵胞の成長が滞ったり、排卵が遅れるなど生理不順を招きます。加齢の影響が主と言われていますが、ストレスやダイエット、日常生活の乱れも原因に含まれるそうです。

子宮頸がん

子宮頸がんは、膣と子宮腔をつなぐ部分「子宮頚部」にできる悪性腫瘍のがん。性交渉の経験があれば、発症のリスクは誰にでもあります。はじめのうちは自覚症状がなく、進行すると生理不順や不正出血が現れるそうです。

3つを例にあげましたが、ほかにも「子宮筋腫」や「無排卵」など生理がこない原因となる婦人科系疾患はまだまだあります。

子宮筋腫と生理がこない関係

生理がこない原因のひとつに「子宮筋腫」があげられます。子宮筋腫は、通常「経血が増える」こととして注目されていますが、生理不順を起こす要素にもなります。ほとんどの女性が発症する可能性を持っているため、定期的に検査を受けることを心がけましょう。子宮筋腫は大きくわけて3タイプあります。

筋肉内筋腫

子宮筋腫の中でも患者数の多い筋腫で、約70%を占めると言われています。筋腫が小さいうちはほとんど症状が現れないケースが多く、筋腫が大きくなるにつれて月経の出血量が増え、子宮の収縮が強くなると生理痛が酷くなることも。月経量の増加、月経不順などが起こりやすくなります。

漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)

漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)は3つの中でもっとも自覚症状の少なく生理のトラブルや不正出血などが起こりにくい筋腫です。大きな筋腫になると膀胱が圧迫されて頻尿や排尿痛になったり、直腸が圧迫された場合は便秘などの症状が現れます。なかなか症状が出ないので、大きくなるまで気付かないことが多い子宮筋腫です。

粘膜下筋腫

筋腫が小さくても、月経血が多い・月経が長引く・不正出血などの症状が現れます。筋腫が大きくなると、月経時に出血が止まらず貧血の症状が出てくるのも特徴です。

生理の遅れから子宮筋腫が発覚した人の体験談

生理不順がなく今までは順調に生理がきていたので、遅れているということに不安を感じて病院へ。地元の婦人科に行き触診してもらうと「筋腫かもしれないです」と言われて別の病院を紹介されました。紹介された病院でも「子宮筋腫の可能性が高いので、MRIで詳しく検査をしたい」と言われ、MRIの検査を受けることに。筋腫は生理があると大きくなるので、生理を止めるために注射を月に1回打つ治療を開始しました。筋腫が大きく、筋腫だけを取ると出血が多くなってしまうことが懸念されるため、子宮全摘の方がいいとのこと。後日あらためて子宮全摘の説明があり、子宮全摘出手術を受けることを決断しました。手術は無事終了。手術後3週間経って、仕事に復帰できました。

子宮筋腫は日々の生活の中でも対策できる

月経不順は体からのSOSメッセージです。月経周期が乱れたら生活習慣を見直しましょう。筋腫が悪性化する危険性は低いものの、子宮筋腫を放置していると不妊や流産の原因になることもあるので、早めに治療することが大切です。子宮筋腫にはエストロゲンの分泌が関係していると考えられており、過剰な分泌を抑えることで進行を遅らせることができます。子宮筋腫のような婦人科疾患に冷えは禁物です。体を温める食材などバランスのとれた食事を心がけましょう。日常生活の中で満たせない部分は、サプリメントで補うというのも一つの方法です。