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月経困難症

ここでは、月経困難症(生理痛)の症状の種類と対処法について、まとめています。

月経困難症について

月経困難症は、「機能性月経困難症」「器質性月経困難症」に別れます。

機能性月経困難症

機能性月経困難症(原発性月経困難症)は、下腹部痛だけでなく、腰痛・頭痛・吐き気・めまいなどが全身症状としてあらわれます。

子宮の収縮に伴う痛みや子宮内膜から出るプロスタグランジンという有痛物質が原因とされます。

それ以外に、心理的要因も考えられており、月経時のストレスや不安なども大きく影響するといわれています。月経を、妊娠に向けた大切な準備と前向きに捉え、痛みがあれば我慢せず、鎮痛剤で早めに楽になることを心がけましょう。

器質性月経困難症

器質性月経困難症(続発性月経困難症)は、機能性と比べて、下腹部痛や腰痛などの症状が激しくなる傾向にあります。年齢とともに月経痛が悪化している場合には、器質性の疑いが強いです。

原因は、子宮内膜症や子宮筋腫などの子宮のトラブルが多いです。

子宮内膜症がある場合には、内膜以外でも内出血するため、激しい疼痛があります。また、合わせて下痢や腰痛など、様々な症状があらわれることも。

子宮筋腫がある場合には、経血量が増加し、レバー状のかたまりが多く出ることで、痛みが増します。

子宮筋腫は、すぐに治療が必要な場合もありますが、経過観察となることも多いので、筋腫の疑いがあっても焦る必要はありません。医師と相談してうまく付き合いましょう。

月経困難症との付き合い方

辛い痛みが来てしまったらすること

とにかく身体を温めて安静にする

何より大切なのは、身体を休めて、安静にすることです。身体を緊張させたり、冷やしたりすると悪化する事があるので、できるだけ身体を温め安静にしましょう。

以下で身体を温めるための具体的な方法を4つお伝えします。

身体を外から温める

特に腰回り、足元の温かい格好を心がけ、クーラーのきいたところでは、上に羽織るものやブランケットを用意して寒さ対策をしておきましょう。服装は身体を締め付けないものにします。

また、お風呂にはよく浸かり、シャワーだけで済ませないようにすると良いでしょう。

身体を温める食べ物を摂る

身体を温めるショウガや玉ネギ、ニンニクを食べることも生理痛を和らげることにつながります。他にも根菜類発酵食品食物繊維の豊富な食べ物が生理痛改善に役立ちます。

避けたほうがいい食べ物としては、スナック菓子ケーキなどの甘いものは体を冷やしやすくなります。

軽い運動をして血流をよくする

腰や下腹部を温めるためには、ストレッチやウォーキングなどの強度の低い運動がおすすめです。このとき、是非骨盤のゆがみを解消する運動も取り入れてみてください。子宮や骨盤内の血流が改善され、月経痛が和らぎます。

身体を温めるツボを押す

身体を温めたり、血流をよくするためのツボを押すのもいいでしょう。運動と合わせるとより効果が高まります。

おすすめのツボを2つご紹介します。

「気海(きかい)」:おへそから3cm程下

「血海(けっかい)」:左のひざの内側から5cm程上

ツボはゆっくりと、気持ちよく感じる程度に指で圧をかけていくと良いでしょう。押しすぎてもよくないので、軽く刺激する程度にとどめておきます。

場合によっては仕事や学校を休む

月経の初日が一番辛いのであれば、その日は会社や学校を休んでも良いでしょう。最近は生理休暇のある会社も出てきました。

家でゆっくりと過ごすことでストレスが緩和し、痛みが軽減する効果も期待できます。

ただ、学校や仕事を休めない場合には、鎮痛剤を早めに飲んだり、睡眠時間を多めに確保したりするなどして、月経周期に合わせて、予防的に体調管理をしていきましょう。

痛みを逃すためのストレスケア方法を試す

「生理が来たら痛くなる…」と考えてしまう事自体が、ストレスとなって、悪影響をおよぼすことがあります。不安な気持ちもありますが、あまり気にし過ぎず、無理せずセルフケアしていきましょう

月経痛に対するストレスがひどい人は、カウンセリングを受けて精神安定剤を出してもらうという方法もあります。痛みとうまく付き合う方法を、自分なりに見つけておくことが大切です。

お気に入りのアロマを焚くという方法もリラックスできるので、ストレスが緩和されます。おすすめの香りはゼラニウム、ユズ、ラベンダーなどですが、そのときの気分によって自分の好きな香りを選ぶというのも効果的です。

※参考URL: http://www.aromakankyo.or.jp/kentei/fa.html

参考:『アロマのやさしさで、抱きしめよう』日本アロマ環境協会
http://www.aromakankyo.or.jp/kentei/fa.html

月経が来る前にやっておきたいこと

月経周期を把握しておく

その痛みがなぜ起きているのか、原因を知っておくことも大切です。

排卵痛が起きる人は、排卵時期がいつかを知ることで、その日は安静にしておく、身体を温めておくなどの対策ができるからです。

鎮痛剤も予兆があった時点で使用したほうが、効果が早いとされています。

漢方薬やピルを利用する

血流をよくするような漢方薬が、月経痛の改善に役立ってくれます。漢方薬局でも手に入りますが、病院でも処方されるので利用してみましょう。

体質を改善するものなので、月経中に限らず継続的に服用することで効果が高まります。月経痛の緩和にいいとされる代表的な漢方は「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」「桂皮茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」「加味逍遥散(かみしょうようさん)」などです。

参考:『女性の体調トラブルに対する漢方対策ガイド』漢方セルフメディケーション
https://www.kampo-self.jp/diagnosis/wemen/

また、低用量ピルにも月経を軽くしてくれ、子宮や卵巣の負担を軽減してくれる薬が出されているので、活用してみましょう。

好きな生理用品を用意しておく

生活や嗜好に合わせて、使いやすい生理用品を見つけておくことも大切です。

布ナプキンは月経痛が軽くなるという説もありますが、科学的な根拠はありません。

効くからという噂だけで布ナプキンを利用すると、洗濯の手間や持ち歩きの難しさに直面し、余計ストレスになる場合もあります

もし紙ナプキンが不快、布ナプキンも負担、という場合は月経カップ、タンポンなどを試してみて、自分の一番使いやすいものを見つけると良いでしょう