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生理で血の塊が出た!子宮筋腫との関係は?

女性特有の悩みの中でもデリケートな問題である「生理」。誰にも相談できずに放置してしまいがちな女性も少なくありません。

生理に関する悩みの中でも、よくあるのが「血の塊が出た」というもの。生理中に出てくる血の塊のほとんどは、子宮の内側にある細胞や毛細血管、分泌腺などを含む子宮内膜の組織の一部であるといわれています。血の塊が頻繁に出る場合は「子宮筋腫」という病気のサインである可能性も。このページでは血の塊の原因と子宮筋腫との関係をまとめています。

生理時の血の塊の原因

生理で経血がでるしくみ

そもそもなぜ生理の時に血が出るのか不思議に思ったことがある女性も多いのではないでしょうか。生理時に出てくるのは厳密には血ではなく、「経血」と呼ばれる子宮内膜の一部。「内膜」と言うと一つの膜のような印象を受けるかもしれませんが、子宮内膜とは子宮内側にある細胞や毛細血管などの組織のことです。一人ひとりの生理周期に応じて子宮内膜はだんだん分厚くなり、1cmくらいに肥大化。生理が始まると肥大化した子宮内膜が徐々にはがれ落ち、その時に発生する酵素の働きによって溶かされることで経血となり、体の外に排出されます。しかし、出血量が多い場合やその他の原因によって子宮内膜が溶けきれず、血の塊になってしまうのです。

血の塊の主な原因

経血が血の塊になってしまう原因は、はがれた子宮内膜が溶けきらないことにあります。子宮内膜が溶けないまま体の外へ排出されてしまう要因には、以下のことが考えられます。

子宮内膜が分厚すぎる

生理時の出血は卵子の受精準備で肥大化した子宮内膜が不要になり、はがれ落ちることで起こるもの。通常であれば酵素の働きではがれた子宮内膜が溶けて経血となりますが、もともとの子宮内膜が分厚い方の場合、はがれた組織を酵素で溶かすことができず血の塊として体の外に排出されてしまいます。15mm以上厚さがある場合は注意が必要ですが、生理の経血量、周期に問題がない場合はそこまで心配する必要はありません。ただ、普段と違う場合や心配なことがある際はすぐに医師に相談しましょう。

女性ホルモンの分泌バランスが崩れている

子宮内膜は、女性ホルモンの1つである「エストロゲン」という卵胞ホルモンの分泌量により肥大化していきます。このエストロゲンの分泌量が多いと、子宮内膜が通常よりも分厚くなってしまい、酵素で溶かしきれなくなってしまうのです。20代後半~30代の女性の場合、女性ホルモンの分泌が活発になるのでエストロゲンが出やすく、分厚くなった子宮内膜を酵素で溶かしきれずに血の塊が出やすくなります。血の塊のサイズが小指の爪程度の小さなもので、2~3回出るくらいであれば特に問題はありません。しかし、サイズが5cm程度の場合や何度も血の塊が出る場合には子宮筋腫や子宮内膜症といった病気の可能性もあるので注意が必要です。

子宮の血の流れが悪くなっている

不規則な生活習慣や過度なストレス、体の冷えなどにより子宮の血の流れが悪くなってしまうと、骨盤付近で血液の流れが滞ってねばつくような血液になってしまいます。そのような状態になってしまうと、どろどろの血液が血の塊として体の外に排出されてしまうのです。子宮内の血行不良は、子宮筋腫を引き起こす原因にもなってしまうため、日頃から規則正しい生活を心がけたり食生活を見直したりすることが大切。また、定期的にお風呂でゆっくり湯船につかって血の流れを良くするのも有効な手段です。

生理時の血の塊と子宮筋腫の関係

生理時に血の塊が何度も出る場合、考えられる病気の1つとして「子宮筋腫」があげられます。子宮筋腫は良性の腫瘍であるコブが子宮内のあちこちにできる病気。コブの数や大きさ、できる場所は人によってさまざまです。血の塊の元である子宮内膜を肥大化させる作用を持つ女性ホルモンの1つ「エストロゲン」に強い影響を受けます。子宮内膜が肥大化するのと同じように、エストロゲンの作用によってコブが徐々に大きくなっていくため、血の塊が出やすくなるのです。コブができた部分の子宮内膜は薄くなり、うっ血や潰瘍といった別の症状を発症。徐々に外の方へと下がり、経血以外にも不正出血によって通常よりも多くの血が体外に排出されます。

子宮筋腫は、30歳以上の女性であれば4人に1人が発症していると言われるほど女性にとって身近な病気です。生理時に血の塊が出る以外にも、生理時の経血の量が多い、生理の期間が長い(月経過多)、ひどい生理痛や貧血、頻尿、便秘といった症状が出てくるのが特徴です。良性の腫瘍といっても、治療せずに放置しているとコブが徐々に大きくなり、他の臓器を圧迫したり不妊や流産を引き起す原因になる恐れがあります。

血の塊の見分け方

子宮筋腫や子宮関係の病気のサインと言われる血の塊ですが、サイズや状態によっては、問題ない場合があります。

正常な血の塊

経血の元は子宮内膜が壊れてはがれ落ちたものです。はがれ落ちた子宮内膜に血液が付着していると、小さな血の粒が出てくることがあります。また、子宮内膜が一度にはがれて袋状で出てくることもありますが、この場合は特に問題ありません。血の塊の大きさが1cm以下で、手で押しても潰れないものや潰すと繊維状のものが見える場合は心配しなくても大丈夫です。

子宮筋腫の可能性がある血の塊

1cm以上の血の塊には注意が必要です。特に5cm程度の梅干しくらいの大きさで、指で押すと潰れる血の塊が何度も出る時は子宮筋腫やその他子宮関係の病気である可能性が高くなります。

エストロゲンの作用により子宮内膜が通常よりも肥大化し、酵素で溶かしきれなくなることが血の塊が大きくなる理由です。子宮筋腫はエストロゲンの影響を大きく受ける病気ですので、普段よりも大きな血の塊が出る場合はできるだけ早く病院を受診して下さい。

経血量も要チェック!

経血量が多いのか少ないのかを把握しておけば、早めに病気に気づくことが可能です。自分の経血量が正常なのか分からない方も多いとは思いますので、正常な時の経血量や簡単な判断基準を紹介します。

1回の経血量が150gを超える場合は危険

正常な状態の生理では、1回にでる経血量は20~150gだと言われています。そのため、150gを超える経血が出てしまった場合は「経血量が多い」と考えて良いでしょう。またその量の経血がでると貧血を起こしやすくなるので、生理中に貧血になった場合は注意が必要です。

ナプキンを用いた簡単な目安

簡単な目安としては、ナイト用のナプキンが1~2時間で交換しなければならない日が数日間続くようであれば、あきらかに量が多すぎます。ナイト用のナプキンは60gまでは余裕で吸収することができますが、1~2時間でそれだけの量が出るのは普通ではありません。大量の経血に加えて血の塊が混じるようであれば、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気リスクが高まるので、すぐに病院で医師に相談するか検査を受けることをおすすめします。

生理時の血の塊から子宮筋腫が発覚した人の体験談

以前、生理時に大量出血して、貧血を起こしたことがありますが、原因は子宮筋腫でした。生理で会社を休むワケにはいかないので普通に出勤して働いていましたが、会議の後は立ち上がることもできず本当につらかったです。血液中のヘモグロビン量が分かる血色素量を病院で検査すると、一般的な成人であれば14~16gあるのに対し私は3.7gしかありませんでした。増血剤でなんとか数値を持ち直せたおかげで輸血をせずに済みましたが、腹腔鏡の手術をすることに。こんなことになるなら健康診断をさぼらなければ良かった、と思っても後悔先に立たず…。子宮にできた筋腫を摘出する前は、生理時の経血の量が半端じゃなく、多い日用のナプキンでも全然追いつきませんでしたよ。

それからしばらくは経血の量も落ち着いたので「もう大丈夫かな」と思った矢先にまたしても大量出血。病院で検査したら小さな筋腫が見つかり、2回目の摘出手術を行いました。40歳を超えているので今後が心配でしたが、2回目の手術後は特に問題なし。今では大分楽になりました。

子宮筋腫は日々の生活の中でも対策できます。

子宮筋腫にははっきりとした予防法はありませんが、自分の生理状況をしっかり把握することで早めに対策することができるようになります。

日頃から自分の体温を測り「基礎体温表」を付けておくのもおすすめです。生理時に異変があった時に分かりやすく、病院で診察を受ける際にも役に立つことがあります。

子宮筋腫の根本的な原因ははっきりとしませんが、乱れた食生活や運動不足などの生活習慣をそのままにしていたり生理に異常が見られても放置してしまったりするのは子宮筋腫を重症化させる要因ともいえます。正しい食生活やサプリなどで栄養をしっかり取り、生理時の大量出血や血の塊が何度も出る場合は放置せず、病院でしっかり検査を受けることが大切です。