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子宮筋腫が不妊の原因になるって本当?

不妊には様々な原因がありますが、実は子宮筋腫も不妊の原因の1つだといわれています。子宮筋腫が原因で起こる不妊は、近年増加傾向にあり、不妊治療として子宮筋腫の治療をすることがあります。不妊と子宮筋腫の関係はどうなっているのでしょうか。

子宮筋腫は不妊の原因?

不妊の原因は、必ずしも子宮筋腫が原因だとは断言できません。もしそれが原因だとしたら、不妊につながる症状として、着床障害と卵管口から卵管圧迫による通過障害の2つが挙げられます。筋腫のできる場所によって、その症状に違いがあります。

着床障害

着床障害は、子宮の内側にできる粘膜下筋腫によって引き起こされます。子宮の内側には、胎児が成長できるようにする子宮内膜ができ、受精卵が着床することで妊娠します。

筋腫の上に子宮内膜ができると、着床しても栄養分を吸収することができず、内膜が圧迫されて、不妊はおろか流産につながる可能性があります。手術で筋腫を取り除けば、内膜の圧迫が改善できますが、容易な方法ではありません。筋腫が大きくて圧迫している場合は、手術で取り除いても内膜が元通りに修復できない可能性があります。

子宮筋腫ができれば子宮が大きくなり、形が凸凹してしまい、着床しにくくなります。内膜ができても着床できず、生理時には内膜が多くついていることから、出血量が多くなります。

卵管口から卵管圧迫による通過障害

卵管口から卵管圧迫による通過障害は、粘膜下筋腫や筋層内筋腫によって引き起こされる症状です。筋層内筋腫とは、子宮筋層の中にできる筋腫のことです。これらの筋腫が発生する場所によっては、卵管を圧迫することがあります。

卵管は精子と受精卵が通るための管であるため、これが筋腫によって圧迫されると、卵管性不妊につながります。卵管は受精するのに重要な器官なので、圧迫を防ぐためには、こちらの場合も手術で筋腫を取り除くことになります。手術で受精卵の通路を確保するか、体外受精によって着床させるかの方法でないと、妊娠につながりません。不妊の原因が筋腫によるものかどうかは、造影検査によって判明します。

子宮筋腫があっても妊娠は可能?

子宮筋腫があったら、必ずしも不妊であるとは限りません。筋腫があっても、妊娠する人もいるのです。

子宮は妊娠すると柔らかく大きくなりますが、筋腫があると固くなり大きくなりにくいです。子宮筋腫があるときに妊娠すると、流産や早産につながることがあるので、そのあたりに気を付けながら過ごすことになります。

子宮筋腫があると帝王切開になるのではないかと思われますが、筋腫は妊娠の経過によって柔らかくなります。筋腫が小さいと普通に分娩できますが、筋腫が子宮の出口付近にあって、赤ちゃんの頭が下がらないとなると、帝王切開になる可能性があります。

子宮筋腫手術を受けるメリットとリスク

子宮筋腫の治療方法には、薬物療法や手術といった方法があります。筋腫による症状が強いときや徐々に大きくなるときは、治療を受ける必要があります。手術が効果的で基本的な治療方法ですが、手術を望まない場合は薬物療法を選べます。

手術を受けるメリット

子宮筋腫の手術には、子宮全摘出と筋腫核出術の2通りがあります。

子宮全摘出なら、子宮をすべて摘出し、子宮筋腫が今後発症しないようにします。40歳を過ぎて妊娠する予定のない人なら、この方法が最適です。子宮筋腫の再発だけでなく、子宮がんの予防にもつながります。

一方で筋腫核出術は、子宮はそのままに筋腫のみを取り除く手術です。不妊の原因となれば、この手術方法がとられます。開腹手術と内視鏡手術によって、筋腫核出術が行われます。筋腫の大きさや場所によって、筋腫核出術の方法に違いがあります。内視鏡の方が体への負担が少なくなります。

手術を受けるリスク

子宮筋腫のリスクには、まず子宮全摘出の場合は、子宮がなくなることで自然妊娠ができなくなります。妊娠を望んでいる人にとっては、この方法を選ぶのは大変惜しいことです。再発予防につながりますが、わが子の誕生を望むのであれば、筋腫核出術を選ぶ方がいいでしょう。

一方で筋腫核出術のリスクは、子宮筋腫を取り除いても、その後また筋腫が発生する可能性があることです。子宮を温存する方法なので、再発の可能性は十分あります。再発してまた筋腫核出術となれば、今後繰り返し治療していくことも考えられます。

どちらの方法を選ぶのかは、パートナーや医師と相談して決めましょう。

必ず医師とよく相談することが大事

子宮筋腫の状態が不妊にどれだけ影響があるのかは、個人の状態やタイミングによって様々です。

また体調によっても手術を受けるべきかそうでないか、しっかり検査したうえでの判断が必要です。

必ず医師とよく相談をしたうえで、総合的に判断するようにしましょう。