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子宮筋腫と妊娠・出産の関係

子宮筋腫は自分ではなかなか気づくことが少ないため、診察で見つかるケースが多いです。自覚症状がないため、妊娠中に子宮筋腫が見つかるということもあります。妊娠中に見つかった場合は、どうすればいいのでしょうか。

妊娠中に子宮筋腫が見つかったらどうすればいい?

妊娠中に子宮筋腫が発生する確率は0.5~2%と低いのですが、もし見つかった際には注意が必要になります。妊娠中の筋腫発生は、子宮筋腫合併妊娠といわれており、管理が重要になります。子宮筋腫の数が多い、または一定の大きさになっているといった場合は、悪化しないようにすることが大事です。

子宮筋腫の治療方法には、薬物療法と手術がありますが、妊娠中に筋腫のみを取り除く筋腫核手術はできるだけ行わないといわれています。筋腫が大きくなり、変性による症状が現れた場合は、妊娠12~13週の時期に筋腫を取り除く手術を行うこともあります。

妊娠中の子宮筋腫の影響、リスク

子宮筋腫は妊娠中に見つかることもあるため、その場合の影響やリスクについても考える必要があります。

一般的に子宮筋腫は良性のものが多いため、妊娠中に見つかっても、ほとんどの女性が問題なく出産しています。ただし筋腫の大きさや場所によっては様々な影響が考えられるため、完全に安心できるとは限りません。筋腫の大きさが3cm以上になると、早産や前期破水などが引き起こされ、大きさが5cm以上になると、骨盤痛になる事があります。

子宮は妊娠するとやわらかくなって胎児が成長できるようにしていきますが、筋腫ができると子宮が硬くなるので、妊娠初期では流産の恐れがあります。筋腫が子宮内を圧迫することで、胎児が発育不全になる事も考えられます。子宮筋腫は自覚症状がないことが多く、大きさや場所によっては妊娠や出産に影響を与えることになるので、子宮筋腫を見過ごさないようにすることも大事です。

筋腫が大きくなると、臓器が圧迫されてお腹のハリや痛み、不正出血などが見られるため、気になる症状があればかかりつけの婦人科へ受診することがおすすめです。子宮筋腫が出てくると、妊娠中の場合は胎児に影響することがあるので、検査で気になる事があれば、医師と相談するようにしましょう。

出産時のリスクは?

正常な出産では、陣痛が起こることで子供が生まれます。しかし、子宮筋腫があると、筋腫によって子宮の収縮が妨げられるので、微弱陣痛などのリスクがあります。陣痛は子宮の収縮によって起こるものなので、筋腫があると子宮が硬くなるためこうしたリスクがあるのです。微弱陣痛と判断されれば、子宮の収縮が回復するか待機し、場合によっては陣痛を促進する薬剤を投与することがあります。

子宮内に筋腫があって、微弱陣痛などの症状があると、帝王切開の件数が増加するといわれています。筋腫が出口付近にあるとわかると、母体と胎児の健康を考えて帝王切開をする場合が多いです。胎児を取り出した後に、子宮筋腫を取り除くこともあり、今後の妊娠のために治療をしていきます。

妊娠中の子宮筋腫で気を付けること

子宮筋腫は自覚症状がないので、妊娠中に自分で気づくのは大変難しいです。診断で見つかった場合は、大きさや場所について知っておき、今後の対応について医師と相談しましょう。筋腫があることでどんなリスクがあるのかを知っておくと、後の出産で感じる不安が少しでも和らぐでしょう。ほとんどの場合は、経過観察をしながら処置を続けることで、無事に出産を迎えられます。子宮筋腫ができたからといって、過度に不安になる心配はいりません。子宮筋腫ができても、今後産まれてくるわが子のために、前向きに考えていくことが大事で、落ち着いて過ごしましょう。